就学前の子どもたちは、自分の環境すべてを模倣して大きくなります。季節のテーブルが用意された保育室の中で、子どもたちは先生の動きをまね、お話の世界に浸ります。そして集中の後は、小さな人形劇やお話を聞きます。その後で、お母様方の作ったおいしいおやつをいただきます。

　柔らかな色彩の保育室の中に、季節のテーブルがお母様方の手で飾られます。保育者の暖かなまなざしの下、子どもたちは思い思いに手仕事や遊びに集中します。シルクの布や手作りの積み木、木の実やお豆、子どもたちの想像力を膨らませる素材に囲まれて、豊かな遊びの時間が流れていきます。遊びは年長の子どもから、小さな子どもへと模倣され引き継がれていきます。
　たくさん遊んだ後は、お母様方の作ったおいしいおやつをいただきます。最後にお話を聴いて静かに終わります。
　幼児クラスのお部屋の中は、いつも本当に複数の子どもたちが遊んでいるのか、と思うほど静かで生き生きとした時間が流れています。本当に楽しく遊んでいるときの子どもたちは、びっくりするほど集中していて静かなのです。