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小学生クラス

エポック授業
 シュタイナー学校では、国語や算数などの主要教科を、ある一定の期間(エポック)ひとつだけ学びます。その期間深く集中し、学んだことは心の中に沈みます。次のエポックの間、前に習ったことは忘れてもかまいません。表面的に忘れてしまっても、本質的な体験は子どもたちの心の中に深く作用します。
 低学年ではメルヘン・文字・数などを学びます。学年が上がるにつれ、それは人間学・動物学・植物学・鉱物学・幾何学・歴史などへ発展していきます。
 土曜クラスでは、1年間を通じて、ひとつから三つくらいのエポックを行います。全日制の学校の学びとは異なりますが、エポックのテーマは子どもの発達段階にぴったりと寄り添います。
 100分の授業は、体を動かす、暗誦をする、ノートに絵やテキストを書く、物語りを聞く、などと進められます。動と静が有機的に構成されているのです。学年ごとのテーマはおよそ以下のようになっています。

水彩
 低学年では存分に色彩の体験をします。赤の暖かさ、黄色の光、青の静けさ。言葉で説明しなくても、子どもたちは色と対話する静かな時間の中で色の本質と出会います。不思議なことに、どんなに元気な子どもがそろったクラスでも青を描いているときは、静かで集中した空気が部屋の中に漂います。
 子どもたちが自分という存在を強く感じるようになる4年生くらいからです。4年生から、テーマは具象的なものになって行きます。画題はエポックのテーマと呼応して、お話の象徴的な場面、動物、植物、風景などを描くようになります。

フォルメン
 形についての体験をします。直線、曲線、線対称、点対称、三角形、四角形、多角形、うずまき、円、楕円などさまざまな形を4年生くらいまで取り上げていきます。直接的には、字を上手に書き、絵がうまく書ける基礎になりますが、真のねらいは、宇宙的な真実の体験です。それは、水彩も同じねらいを持っています。読み書き計算よりも、とても大切な真実を体験します。これは子どもたちにとって、特別な時間になっています。

オイリュトミー
 オイリュトミーはシュタイナー学校の芸術教科のひとつです。言葉と音楽を動くことは子どもの成長に調和的に作用し、コミュニケーション能力を高めます。
 各学年のテーマはエポックに沿ったものが多く、低学年ではお話の世界で小人や動物になり動きます。学年があがるにつれて言葉そのものの動き、文法、リズム、音などを学びます。6年生では複雑な幾何学のフォルムを動いたりもします。
 一つ一つの練習は子どもの発達段階に即した課題です。オイリュトミーを通して子どもたちは、人と人との間で調和的に動くことを学んでいきます。
 手足の領域での学習は、動きを通して子どもたちの集団に働きかけます。オイリュトミーの後の子どもたちはとても仲良く遊びます。

手仕事
 手は第2の脳です。手を器用に使う訓練は、教育ではとても重要な課題です。この課題に1年生から取り組ませます。毛糸を使った指編みから始め、かぎ編み、クロスステッチ、刺繍、動物のぬいぐるみ、手袋、靴下と課題が進んでいきます。頭だけを訓練するだけでなく、手も足も訓練することで、人間は本当にバランスの取れた大人へと成長することができます。

* ここに記載したことは、大人の理解に向けて書かれました。お子様にエポック、水彩、ほかの授業の内容をお話しすることはご遠慮ください。子どもの健やかな発達を妨げます。
* 各クラスの授業のテーマや内容は、教師に任されています。

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